パパラバ-Parallel lovers-

電撃大賞金賞受賞作。読書メモには3月記入と書かれているが気にしない。

パララバ―Parallel lovers (電撃文庫)

パララバ―Parallel lovers (電撃文庫)

互いに通じ合っているけれど初めて彼の顔を見たのは葬式だった。事故死。それで終わるはずだったのに。悲しみに浸る彼女の携帯電話に表示されたのは彼の名前だった……。
発刊時点で気になっていたけど「ケータイ小説みたいな話かな」と勝手に予想。でも読めてよかった。切なすぎる恋物語に変わりはないけど、イメージよりよい話だった。たったそれだけのことで人の命を荒く扱ったり一瞬で時が止まったり。スリル感はないけれど「おつかれさま」と声をかけたくなる話でした。