春期限定いちごタルト事件・夏期限定トロピカルパフェ事件

以前から読みたくてやっぱり図書館で借りた本。秋期は予約中のため未読ですが買うかもしれない。
こちらはマンガも出た春期のほう。

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

続いて夏。2冊目読み始めで小佐内さんの名前を間違えて認識していたことに気付く。
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

作者が角川学園小説大賞出身ということもあり、非常に読みやすい作品でした。またミステリの観点から見ても、殺人事件が起きるわけではなくゆったりとした学園生活の中での話題で、ただゆったりしていると謎解明部分が薄いイメージがありましたがこの作品は謎解き要素もしっかりしていました。難しくないので読みながら考えられると思います。
春期限定はメイン2人の関係を紹介しつつ、それぞれの話がちょっと関連していくのに対して、夏期限定は長編とは言わないものの前者よりも関連性が強いです。両方ともに、話のまとまりが非常にきれいです。勉強になります。ただ、一人称で話を進める場合、敵の様子を記すために三人称を章と章の間に入れることは多いのですが、夏期限定の方に3人称を部分的に配置した理由はあまりない気がします。
小佐内さんのイメージに合う友人が身近にいたのも、自分にとってちょっとしたおもしろ要素でした。
読書が苦手な方もミステリめんどくさがりの人もたぶん読みすすめることができると思います。たぶん好きな方も多いのでは?