半分の月がのぼる空 7・8

半月短編集です

上記した通り短編集です。それぞれざっくりと感想を。
「気持ちの置き場所 find my way home」亜希子さんと走り屋のおじさんの話。亜希子さんのしんみりした話は好き。
「君は猫缶を食えるかい? a cat never die」くだらない日常の中に、ふと思わせるシーンがあったり。
「金色の思い出 water」里香のために走る裕一はすごいな。
「雨 fandango」7・8巻で前後篇が冒頭に載っています。里香高校入学後初の文化祭。男子が相変わらずの中で里香は演劇部の主役代理に。時系列では一番最後でしょう。登場人物各々のいい話、笑いあって大団円(ラストはそうでもなかったりするが、ほほえましい終わり)だった。
「蜻蛉 dragonfly」1巻の前、里香と出会う前の夏期講習会にて熱血先生に「夢はないの?」と尋ねられ考える話。思春期らしい、誰でも思ったことのある悩み。過去の自分に照らし合わせてしまいました。
「市立若葉病院隈画騒動顛末記 the war」院長から多田コレクション処分令がくだり、男性患者が立ちあがる話。下げは単純だったけどエロ本絡みでもほのぼのしているのが半月の良さだね。
「君の夏、過ぎ去って as the summer goes by」里香中学生時代の話。仕方なくプリントを渡すところから、少しずつ仲良くなるけど、別れが来てしまう話。切ない。