19ボックス

清涼院フェア実施中。木村彰一シリーズ一作目。すでに内容をちょっと忘れかけてる。

19ボックス―新みすてり創世記 (講談社ノベルス)

19ボックス―新みすてり創世記 (講談社ノベルス)

4つの短編からなる群像劇。でもそれぞれに関係性があり、どこから読んでもおもしろい、清涼院氏お得意のしかけ本パターン。
今まで読んだ清涼院さんの作品のなかでは上位に入る作品。なんといっても読みやすい。最後の4つ目を読み切るまで、その編の登場人物が誰でどう関係しているのか、考えながらも楽しく読めました。木村彰一シリーズは殺人事件や密室は起きないけど、非日常的な世界での木村彰一君はとてもおもしろい。
冒頭に載っている不幸の手紙が意外性があって好きかなー。木村君登場の話は混乱しそうですが展開を予想しやすいです。
清涼院さん導入としては最適な作品だと思います。早くじゃんけんトーナメントが読みたい。