野球の国のアリス

学校の図書室の新着図書においてあったのでタイトルで借りてみた。ライトノベルじゃない物語を読んだのは久しぶりかもしれない。

野球の国のアリス (ミステリーランド)

子どもでも大人でも読めるテーマ部分もあり、行間も広く全てにルビが振ってありました。最近は文庫と一部の新書ばかりだったので逆に新鮮。
内容は野球といま流行中のアリス系を織り交ぜた話。小学校のリトルリーグでピッチャーをやっていた女の子が中学にあがるとできなくなって、そこからアリスっぽい流れが出始めます。前半は「ふーん」程度でしたが、切ないシーンを挟んで後半はほとんど野球でした。
みんないいキャラクターでしたが個人的にキャッチャーの兵頭君が素敵です。アリスが鏡の世界で野球をするために声をかけると、
何もいわずに「どこかで投げるのか？」
その言葉をうけて説明しようとするアリスに「どこに、いつ行けばいいんだ？」
ぐっ……女性回路発動しそうでした。危ない危ない。
話はまとまってるし野球も試合してるし、個人的には後日談がないと何かかけてる気がする体質なので物足りないですが、いいのではないでしょうか。スリルとかドキドキを求めてる人には向かないですが、最近本読んでない野球好きの方には向いてるかもしれません。
ちなみにアリス中毒の人には勧めません。それならUNISONsoftBlossomの2ndプロジェクトならアリスが二人もでてきます。なんて、自分未プレイですけどね。